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●『不吉な休暇』(ジェニファー・ロウ/現代教養文庫)
●『ルチアさん』(高楼方子/フレーベル館) |
2003年9月20日 ここではないどこか |
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●『ルチアさん』(高楼方子/フレーベル館)
でも、もしも「どこか」が「ここ」とひとつになり得たならたそがれ屋敷にやってきたお手伝いのルチアさん。スゥとルゥルゥには、ルチアさんが水色に光っているように見えるのです。なぜ、ルチアさんは光っているのかしら。スゥとルゥルゥはルチアさんを調べはじめます……。 相変わらず、ここではないどこかに憧れる人たちの話なのだけど、少しだけいつもと違うような。『ポップコーンの魔法』と長編との間にあるような話。 挿し絵にちょっとくせがあるので、最初、うーんと思ったのですが、これはこれでいいのかも。相変わらず、こだわった装丁です。今回の装丁はけっこう好き。 |
2003年9月10日 日々にある謎 |
●『不吉な休暇』(ジェニファー・ロウ/現代教養文庫)
長編ミステリ。クリスティとか、モンゴメリ、あたりの雰囲気が好きな人にお勧め。トリックではなく、人間と人間の間にある謎。 毎年の恒例行事であるアリス叔母のリンゴ取りに参加する為、集まった親族と昔の仲間達。だけど今年はどうも雰囲気が変で……。 一族とそれを取り巻く人々の思惑を追いながらだんだんと見えてくる事件を楽しむ話。少々長めですが、クリスティとかが好きな人には描写にそれほど飽きもせず読めるのではないかと思います。人間描写が私好みでした。 何気ない会話や描写にも伏線が貼られていて、読んでいてあれ? と思う部分を拾いながら、予想しつつ読みすすめるのも楽しい。二転三転する事件の真相にしっかりと引っ掛からせていました。 |
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