<現在手に入るグリーペの作品>
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現在、
amazon、
Bk1で入手可能なのはこの三冊となっているみたいです。
Bk1はブリーダープログラムを申し込み中なので、書籍データへの直リンクは無し。
ロッテンのシリーズも運が良ければ店頭でも手に入ることも……。地方の大型書店などにたまにあります。
忘れ川をこえた子どもたち
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一番よく手に入るグリーペの作品だが、実はあまりお勧めしません。グリーペ作品の一番の魅力、と私が思っている、伸び伸びした子供達がここにはほとんど出てこないので。確かにおもしろく、深さを持ったファンタジーなのですが、大人向けという印象があります。魔法を扱っているのも、邦訳されているグリーペの作品ではこれのみで、どちらかというと、彼女の作品の中では異色。
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森の子ヒューゴ北国の虹ものがたり (3)
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三部作の最終巻ですが、あえてお勧めしておきます。比較的現代の子供を描いた、魔法も出てこない三冊の中で、一番グリーペらしいお話。三部作ではありますが、これだけでも読もうと思えば読めるはず(私は順番に読んでしまったので、断言はできませんが)。大人とは違う、子供の賢さがよく出ています。ヒューゴみたいな子供になりたかった。どちらかというと、全体的に優しい、のびのびとした話です。
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鳴りひびく鐘の時代に | (Bk1のみ)
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こちらが、現在手に入るものの中では一番お薦め。舞台が中世という点で、一見、異色な感じもしますが、生きることや、人生、自分や周りの世界に大しての真摯さ、突き詰め方が、『夜のパパ』に通じています。その静かな深みに圧倒されました。終盤の、アルヴィドとエンゲルケの会話は特に、言葉の一つ一つが、真摯で美しい。そして、ハラルド・グリーペのおそらく版画と思われる挿し絵も三冊の中で一番美しいと思っています。 |
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